過活動膀胱
過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気です。最近の調査で、とても多くの方がこの病気で悩んでいらっしゃることがわかりました。◆急に尿意をもよおし、漏れそうで我慢できない(尿意切迫感)
◆トイレが近い(頻尿)、夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
人がトイレへ行く回数は、日中で5~7回、寝ている間は0回が正常と言われています。日中8回以上トイレに行き、夜間も1回以上おしっこのために起きるようなら、それは頻尿(夜間頻尿)と言えます。
◆急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁(尿漏れ)
尿意切迫感だけでなく、場合によってはトイレまで我慢できずに尿が漏れてしまうこともあります。
過活動膀胱の検査
尿検査や血液検査、腹部エコー検査などを行ないます。もう少し詳しく調べる検査で膀胱内圧測定、尿流量測定(ウロフロメトリー)、パッドテスト、ストレステスト、膀胱尿道鏡検査、X線検査(尿路造影)などがあります。
過活動膀胱の治療法
薬による治療
過活動膀胱の治療は、まず薬物療法を行うのが一般的です。また、薬物療法は症状を軽減させる対症療法です。
行動療法
「膀胱訓練」、「骨盤底筋体操」などで、機能の弱まった膀胱や骨盤底筋を鍛えることによって、尿トラブルの症状を軽くすることができます。
電気刺激治療
電気や磁気で刺激を与えて、骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経のはたらきを調整する治療です。過活動膀胱だけでなく、腹圧性尿失禁にも効果があると言われています。